moody life

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COCO CHANEL 1962



東京に台風が直撃の最中に、銀座のシャネルで開催中の
「ココ シャネル 1962」ダグラス カークランド写真展に行ってきました。
帰りは帰宅難民状態でした。

50年前にダグラス・カークランドが身に着けていた技術に目を見張りました。
アービング・ペンの助手時代によほど鍛えられたのか。
35㎜フィーマット(これはライカだと思う)ともう一つ4X3のフォーマット(使用カメラ不明)の写真が混在していても、さらに撮影場所がアトリエ・自宅・屋外等バラバラであっても写真のトーンは均一で違和感がない。
使用したフィルムは1954年に発売されたばかりのコダックの高感度モノクロームフィルム「トライ-X」に決まっているが、現像液はD76を使ったのか増感と減感を駆使し完全にコントロールしてトーンを合わせさらに美しい粒子のプリントを作っている。
撮影は全て手持ちで、さらに補助光なしの条件だから三脚のように鍛え上げられた強靭な肉体と、同時に絶妙なシャッターチャンスをものにする繊細な感性を併せ持つカークランドの魅力を見せつけられた写真展でした。
デジタル写真からモノクローム・プリントを作る上でのヒントもあると思うので9月29日までですが時間が許せば見る価値は十分にあると思います。
ただ、シャネルのビルには入るのに勇気が要りますね。
着てる洋服履いてる靴も気になりますし。。。
ココ・シャネルさんはやはりすごいとしか感想がないです。
一つ気になったのがくわえ煙草(銘柄はケント)でお仕事されているところでかなり衝撃を受けてきました。



1962 Douglas Kirkland.Courtesy Westwood gallery,NYC